スペシャル|クロストークトヨタL&F千葉の
社員たちが語る
物流業界の変化、
そして未来のこと。

CROSS TALK

AIなどのテクノロジーの進化やカーボンニュートラル、働き手不足などの社会情勢の変化は、
物流施設を支えるトヨタL&F千葉の仕事にどう影響しているのでしょうか。
ここでは、営業、整備として働く社員3名に、
それぞれの仕事を通して見た物流業界の現状と未来について話してもらいました。

  • Y.N.

    Y.N.

    総合職
    2016年入社

  • K.O.

    K.O.

    整備職(フィールドエンジニア)
    2008年入社

  • K.S.

    K.S.

    整備職(ショップエンジニア)
    2022年入社

  • 私が司会です!

    A.M.

    A.M.

    サービスコンサルタント

※インタビュー内容、役職、所属は取材当時のものです。

CHAPTER 01物流は人が生活していくうえで必要不可欠なもの

A.M.A.M.

みなさんはそもそもなぜ物流業界に興味を持ったのでしょうか?
また、物流業界の存在意義はどんなところにあると考えていますか?

K.O.K.O.

私は自動車整備を学んでいて産業車両が面白そうだと思ったので物流業界を選びました。あとは、整備の仕事では土日休みが珍しいけれど、産業車両の整備は土日に休めるというのも理由の1つでした。

K.S.K.S.

私も土日休みというのが大きかったですね。正直、「物流業界だから」ということは考えていなくて、土日に休める整備の仕事を探して物流に行き着いた感じです。

Y.N.Y.N.

私は物流業界というよりも、当社が自分に合っていそうだと感じてこの業界に飛び込みました。入社したときは、物流業界がどんなものかもあまり理解していませんでしたね。

K.O.K.O.

それは私も同じで、物流業界の意義みたいなことも働き始めてから学びました。物流は人間でいうと血流みたいなもので、止まったらいろんなところで不具合が起きる、ないと困るものだと思います。

K.S.K.S.

物流業界が止まると連鎖してほかの業界も止まってしまいますからね。

Y.N.Y.N.

ものの動きが止まれば、必要物資が届かなくなってあらゆる産業が滞ります。それなしでは日常生活も成り立たなくなる大事な業界だと思います。

A.M.A.M.

千葉県は物流施設の開設がここ数年増えています。
千葉に物流施設が増えている理由はどんなところにあると思いますか?

Y.N.Y.N.

千葉県は面積が広いことに加え、高速道路が発達してきたことがあると思います。交通の便が良くなっている地域に物流施設が増えるのは当然といえば当然で、埼玉や神奈川でも物流施設が増えています。とくに千葉県は外環ができたことでここ数年、交通の便がさらに良くなりました。南船橋なんかは大きな倉庫が三棟も建っており、賃料が高いにもかかわらず満床になっています。

K.O.K.O.

確かに高速道路沿いは物流施設がものすごく増えていますね。整備でお客さまを訪問していると、高速道路沿いの空き地があったところに物流施設ができています。

K.S.K.S.

成田営業所のエリアだと、成田空港が拡張していて、その周りに増えている印象があります。そういった物流の要衝があることも千葉県に物流施設が増えている理由かな、と。

Y.N.Y.N.

成田空港の存在は大きいですよね。コロナ禍で旅客の需要が減った際には、代わりに貨物便の取り扱いが増えたと聞いています。

CHAPTER 02社会情勢やテクノロジーの進化にともなって変化する物流現場

A.M.A.M.

Y.N.さんは営業をしていますが、いろいろなお客さまを見てきて、昔と今とで市場の変化を感じるとことはありますか?

Y.N.Y.N.

市場の変化としては、ECの需要増でEC関連の倉庫が増えてきたというのはありますね。あとは、やはり働き手の数が減少してきているので、倉庫の省人化・無人化につながる商材へのニーズが高まってきていると感じます。フォークリフトの販売台数も右肩上がりですが、働き手がいなくなるなか無人フォークリフトの販売が伸びてきていますね。営業方針としても、入社したときにはフォークリフトをどれだけ売るかに重点が置かれていましたが、現在は自動倉庫も積極的に提案するようになっています。

A.M.A.M.

整備をしているK.O.さんとK.S.さんもそのような変化を実感していますか?

K.O.K.O.

自動化は進んでいますね。自動倉庫のメンテナンスが増えていますし、倉庫作業の管理表一つとってもこれまでは紙に手書きしていたものが、タブレットに入力して自動でシステムと連携できるようになっています。

K.S.K.S.

私も最近はお客さま先で自動倉庫のメンテナンスを手伝っていますが、フォークリフトとは違って稼働している倉庫をメンテナンスしていて、本当に止まったらまずいのだなというのを実感します。

Y.N.Y.N.

フォークリフトが故障した場合は代車で対応できるけど、自動倉庫は「代わりのものを持って行く」というわけにはいきませんからね。整備は決してシステムが止まらないようにする対応力が求められているんだろうなと思いますね。

K.O.K.O.

実際、そうですね。壊れてからの対応だと手遅れなので、メンテナンス計画を提案する際にも予防整備の提案をするようになっています。

Y.N.Y.N.

あとはカーボンニュートラルの影響もありますよね。フォークリフトは化石燃料を使うエンジン式の車両ではなく、バッテリー式の車両が推奨されています。バッテリー式の車両はここ3年くらいで一気に増えてきた印象です。お客さまから求められるのも今ではほとんどバッテリー式なので、営業の際にCO2がどれだけ削減できるかといったことを質問されるようになりました。鉛電池の他リチウム電池が加わり、製品の種類も増えていて、覚えないといけないことがどんどん増えてきています。

K.O.K.O.

整備でも昔に比べるとバッテリー式のフォークリフトを扱うことが明らかに増えています。

K.S.K.S.

工場で整備しているとたまにエンジン式の古いフォークリフトも入ってきますが、新しいバッテリー式の車両は点検がしやすいですね。

CHAPTER 03AIなどの技術活用とソリューション提案型の仕事が求められる時代に

A.M.A.M.

市場の変化や技術の進歩が著しい物流業界ですが、今後の物流業界はどのように変化していくと思いますか?

K.S.K.S.

物流業界に限らず、働き手は今後も減少していくと思うので、自動化が進んでいくのではないでしょうか。今のところは自動化といってもところどころで人が介入していますが、将来的にはすべてをAIが動かすようになって無人化していくのではないかと考えています。

K.O.K.O.

確かに機械を自動で動かしたり制御したりといったことは技術的に十分可能だと思います。ただ、機械を製造したりメンテナンスしたりといった部分までAIがやるのはもっと先になるのかなと思います。メンテナンスする側としては、技術の進化についていくために勉強を続けていく必要がありますよね。今でも自動制御に関わる部品を扱ったりしているし、センサーなどは次々と新しいものが出てくるので知識を吸収していく必要があります。

K.S.K.S.

そうですね。整備自体はまだまだ人間の手でないとできない仕事だと思うので、整備スタッフが必要なくなるようなことは当分ないのかなと思います。一方でテクノロジーの進化が整備の仕事をやりやすくしてくれるのではないかというところには期待しています。

Y.N.Y.N.

建設機械においては故障を事前に検知する技術もあったりします。フォークリフトでもそのうち「車両の状態を端末で確認し、診断してから必要な整備を行う」というような時代になるのかもしれませんね。AIの故障診断で指示された作業を整備スタッフがやっていくとか、整備のやり方を効率化する方向でAIなどの技術が活用される可能性はありそうです。営業的な観点からすると、今はお客さまと直接話してオプションを提案していますが、WEB上でお客さまが自分でオプションを選択して購入するという風になっていくかもしれません。そうなると、ただフォークリフトを売るだけの営業スタイルは淘汰される。なので、ソリューション営業という改善提案ができる知識やスキルがますます必要になっていくのではないかと思います。

K.O.K.O.

整備スタッフも点検や修理をするだけでなく、予防保全の提案や予算を確保してもらうための整備スケジュールの提案などのコンサルティングの役割が今よりも求められるのではないかと思いますね。

A.M.A.M.

確かに、時代の変化に応じて物流業界のなかでの働き方も変わっていきそうですね。そんななかでも物流業界で働く魅力というのはどんなところにあると思いますか?

Y.N.Y.N.

面白いと思うのは、世の中にある会社のつながりが見えるところですね。例えば、Aという会社が原料を作り、Bという会社が加工して製品にし、Cという会社が販売するみたいな流れがあるわけですけど、物流がそれらの会社をつないでいます。ですので、この仕事をしていると、全然関係ないと思っていたお客さま同士が実はつながっていた、というような発見がよくあります。普段スーパーなどで買っているものが、どこからきているのかなど、ものの流れがわかります。

K.O.K.O.

どんな業界でも物流が間に入っているので、いろんな会社が見れ、整備スタッフもお客さま先を訪問して作業するので、社会見学のような面白さがあります。

K.S.K.S.

確かに、日常生活で馴染みのある大きな会社に行って作業をしますし、空港においても普段なら入れないようなところに整備スタッフは入っていけますからね。

CHAPTER 04物流ビジネスに適した周辺環境と抜群の働きやすさがトヨタL&F千葉の魅力

A.M.A.M.

トヨタL&Fは各都道府県にありますが、千葉ならではの特徴はどんなところにあると思いますか?

K.S.K.S.

トヨタL&F千葉が対象としているエリアには、物流倉庫だけでなく、市場、工業地帯、農場など、フォークリフトや自動倉庫を必要とする多種多様な産業がある事が特徴ではないでしょうか。

K.O.K.O.

全国のトヨタL&Fのなかでも、メーカー(豊田自動織機)が市川市にカスタマーズセンターを置いていて、お客さま向けのセミナーを開催していたり、当社に物流システムに関する整備の応援部隊を派遣したりしているのも特徴です。

Y.N.Y.N.

そうですね。メーカーのカスタマーズセンターは全国に3つありますが、そのうちの1つが千葉に置かれていて、トヨタL&F全体でみても重要なエリアになっているのがわかります。

A.M.A.M.

働く場としてのL&F千葉という会社の魅力はどんなところにありますか?

K.S.K.S.

整備士としては、とても働きやすい環境があるのではないかと思います。休暇が取りやすく、これまで希望が通らなかったことはないですね。土日や祝日につなげて、遠くまで泊まりがけのツーリングに出かけたりしています。私はもともと整備の作業が好きなのですが、油圧など、産業用車両ならではの機構に触れられるのも楽しいと感じています。

Y.N.Y.N.

休みのとりやすさは本当に実感しています。私は夫婦で海外旅行に出かけるのが、毎年の恒例になっています。

K.O.K.O.

私も家族旅行のために休みを取ることが多いですね。

Y.N.Y.N.

仕事の自由度が高いのも魅力です。1日の流れであったり、お客さまにどんな風にアプローチするかは基本的に自分で決められます。

K.O.K.O.

私も同感です。お客さま先で整備をするようになると自分で予定が組めるので、自分のペースで仕事が進められるのが良いですね。それに、整備スタッフは、工具や作業着などの装備をすべて整えてもらえるし、作業着のクリーニングもしてもらえます。いろんな研修があって学びの機会が豊富なのもありがたいです。

Y.N.Y.N.

あとはやっぱり人の良さ。部署の垣根を越えて、何かをお願いしたり相談したりできる環境があります。

K.O.K.O.

整備、営業、事務スタッフがいますが、分け隔てなくコミュニケーションが取れる風通しの良い会社ですよね。

Y.N.Y.N.

自分の意見を発信しやすいのも特長です。さっきの自由度が高いという話と重なるけれど、何かを強制されるのではなく、自分の考えを持ってやっていける。

K.S.K.S.

確かに、若手であってもやりたいことなどを臆せず伝えられますね。「やりたい」と手を挙げれば積極的に挑戦させてもらえることが、仕事へのモチベーションになっています。